「タンバティタニス」が小さく感じられる「竜脚類」展(福井県立恐竜博物館・竜脚類展①)
【「タンバティタニス」の復元頭骨】
福井県立恐竜博物館に行ってきた。昨年末以来3回目になる。今回は「竜脚類展」が主な目的だ。
これまでに国内で産出された竜脚類の化石がすべて集まっているという情報に、心勇んで出かけた。いつでもそうだが、福井県立恐竜博物館に向かう道は、本当に心がわくわくする。福井県勝山市には点々と恐竜のオブジェが並び、その気持ちをさらに盛り上げてくれる。
平日の昼間。前回が比較的すいていたので、油断して午前10時半に着いたら、もう第1駐車場は満杯だった。ただし、少し先の第2駐車場はまだガラガラだったから助かった。
入館料は特別展込みで大人1800円だったが、70歳以上は1000円。正直、ありがたいと感じた。この効果か、この博物館は親・子・孫の三世代で来た家族連れが、3分の1ぐらいはいる感じだ。もちろん、この博物館の内容が、広い世代に楽しめることも人気の理由ではあるのだろう。
特別展を見るには、中央のエレベーターで降りずに、入場口がある3階から直接新館に回って、「恐竜の塔」のエレベーターで1階に降りるのが便利だ。新館1階に特別展の入口がある。

【「モシリュウ」の上腕骨】
「竜脚類展」はおもに4部に分かれていたが、そのうち「日本の竜脚類」はZONE3で展示されていた。
まず、岩手県岩泉町で1978年に発見された「モシリュウ」の大腿骨が紹介されていた。白亜紀前期のものだ。国立科学博物館の日本館で常時展示されているものだ。その際にも書いたことだが、「モシリュウ」が発見されるまでは、「日本では恐竜の化石は見つからない」というのが古生物学会の定説だったが、この発見がきっかけとなり、その後、国内で続々と恐竜化石が発見されるようになった、と記されていた。
そのすぐ隣で、発見者の加瀬友貴さんによる発見時の様子を語るビデオが放映されていた。内容は国立科学博物館で書かれていたことと同じだが、加瀬さんの顔や語り口も知れてありがたく感じた。加瀬さんは古生物学者。ただし、専門は恐竜ではなく、貝類であるとのこと。日本で最初に恐竜を発見しても、恐竜ではなく、違うものを研究対象にされ続けたことに、古生物学の奥の深さを感じる。

【「タンバティタニス」の頭と首】
続いて展示されていたのが「タンバティタニス・アミキティアエ」の全身骨格標本などだ。兵庫県丹波市の「たんば恐竜博物館」でいつも展示されている。「たんば恐竜博物館」で見た時にはとても大きく感じた「タンバティタニス」だが、世界の大きな竜脚類が展示されているこの展覧会場では、ずいぶん小さく、細く感じた。それでも十分に大きくて、1枚の写真にはうまく収まらなかった。
「タンバティタニス」は白亜紀前期の化石。兵庫県丹波市で2006年に発見され、2014年に新種として命名された。

【「タンバティタニス」の胴】

【「タンバティタニス」の歯】
(取材・2026年10月19日)
福井県立恐竜博物館メモ
〒911-8601 福井県勝山市村岡町寺尾51−11
電話 0779ー88ー0001
休館日 第2・第4水曜日および12月31日から1月1日
午前9時から午後5時まで(入場は午後4時半まで)
観覧料(事前購入が原則)
一般1000円
高・大学生800円
小・中学生500円
70歳以上500円
(利用のご案内による)
「竜脚類」展
2026年7月10日〜11月3日
一般 1800円
高校・大学生 1600円
小・中学生 1000円
70歳以上 1000円