竜脚類が大きくなったわけとは?(福井県立恐竜博物館・竜脚類展⑥)
【「マメンチサウルス」の一種】
国内の竜脚類について一通り見終わったので、展覧会の入口に戻ろう。(実際にはもちろん、入口から順番に見たのですが・・・・)
「竜脚類」とはの説明のあと、「竜脚類の巨大化と進化」との垂れ幕が下がっていた。
説明板によれば、「竜脚類」とは、巨大な体に長い首と尾をもち、四足で歩く草食恐竜。「竜脚類」との分類が提唱されたのは、1878年に遡るのだそうだ。米国の恐竜学者オスニエル・マーシュによる。
現在では竜脚類として、300種以上が提唱されているという。そんなにも多いのかとびっくりだ。
竜脚類は、竜脚形類という分類群に含まれる。竜脚形類は。竜脚類と、それよりもやや原始的な「原始的竜脚形類」と呼ばれる恐竜たちを含めたグループだ。
竜脚形類が巨大化した仕組みについて、ドイツのボン大学・マーティン・サンダー博士を中心としたチームの研究で、次の4つの要素が複合的に組み合わされていると解明されてきた、とある。
まず、咀嚼せずに飲み込むことで、多くの食料を短時間で摂取できる。長い首によって、歩き回らずに、広い範囲の植物を食べられる。
ついで、鳥のような「気嚢(きのう)」を活用して、効率よく酸素を呼吸して、エネルギーを作り出す。
3つめに、このエネルギーによって、急速に成長し、大きな体を得ることができた。
4つめは、小さな卵をたくさん産むことは、災害などで多くの個体が死んでも、すぐに個体数を増やして回復できるため、絶滅するリスクが小さくなる。
そりゃ、そうだな、と思う4つの要素だ。
筆者がデブなのも、早食いで、あまり運動しないのが原因だということはよく分かっている。筆者の場合、気嚢は持たないが、実に納得がいく。
閑話休題。
会場の最初には、「マメンチサウルス」の一種(亜成体)の全身骨格標本が展示され、さっそく多くの家族連れが記念写真を撮っていた。中国・四川省のジュラ紀後期の地層から産出したものだ。
説明板によれば、マメンチサウルスは全身の約半分を占める非常に長い首を持つことが特徴。マメンチサウルス科の恐竜は、中国の四川省や重慶市、甘粛省を中心に広く分布していたことが分かっている。また、近年ではタイの白亜紀初期の地層からも部分的な骨が発見されているという。
(取材:2026年10月19日)
福井県立恐竜博物館メモ
〒911-8601 福井県勝山市村岡町寺尾51−11
電話 0779ー88ー0001
休館日 第2・第4水曜日および12月31日から1月1日
午前9時から午後5時まで(入場は午後4時半まで)
観覧料(事前購入が原則)
一般1000円
高・大学生800円
小・中学生500円
70歳以上500円
(利用のご案内による)
「竜脚類」展
2026年7月10日〜11月3日
一般 1800円
高校・大学生 1600円
小・中学生 1000円
70歳以上 1000円