原始的竜脚形類の「エオラプトル」は二足歩行(福井県立恐竜博物館・竜脚類展⑦)
【「エオラプトル・ルネンシス」の全身骨格標本】
「マメンチサウルス」の反対側には、原始的な竜脚形類が並んでいた。
まず、「エオラプトル・ルネンシス」の全身骨格標本だ。アルゼンチン・サンファン州の三畳紀後期の地層から産出した。
説明板によれば、非常に原始的な竜脚形類の一種で、前足が短いので二足歩行をしていたと考えられる。歯の特徴から草食性だったと考えられている。

【「プラテオサウルス」の頭骨】
続いて、「プレテオサウルス」。全身骨格標本は常設展示室に展示中なので、頭骨が展示されていた。ドイツの三畳紀後期の地層から産出した。ドイツで1837年に命名された、非常に研究の歴史の古い竜脚形類だという。三畳紀後期にはたくさん生息していたと見られ、ドイツやスイスなどから多くの化石が見つかっている。

【「ジンジャノサウルス」の一種の頭骨】
その次が「ジンジャノサウルス」の一種。中国の雲南省禄豊(ろくほう)市のジュラ紀前期の地層から産出した頭骨化石が展示されていた。この化石は、下あごも含めて頭部全体が立体的に保存されており、極めて貴重な標本だと説明されていた。
次からは、竜脚類に入る。

【「オメイサウルス・マオイアヌス」の頭骨】
「オメイサウルス・マオイアヌス」の頭骨が展示されていた。中国の四川省井研(せいけん)県のジュラ紀中期の地層から産出した。非常に長い首を持つ竜脚類だ。きれいに揃った歯の化石が保存されている。
原始的竜脚形類と竜脚類の違いについてまとめてあった。
原始的竜脚形類は全長が数メートルほどで、二足または四足歩行。原始的な種は雑食性の傾向が強いが、次第に草食性へと移り変わっていった。竜脚類はより大型で、巨大な種では30メートル以上にもなり、すべての種が草食性で四足歩行をしていた、とあった。
頭骨を比べると、原始的竜脚形類は前後に長く、口先が尖っている。竜脚類は口先がやや広くなり、頭骨は上下に高くなっている。歯は眼窩よりも前にしかない。
頭骨を見比べてみて、確かにその通りだった。なかなか説明が丁寧で楽しい展覧会だと感じた。

【「ロマレオパクス・トゥルパネンシス」の前肢】
そのあとには、「ロマレオパクス・トゥルパネンシス」の前肢が並んでいた。中国の新疆ウイグル自治区のジュラ紀後期の地層から産出した。マメンチサウルス科の化石だ。がっしりとした前肢は、後肢だけで立ち上がる際に体を押し上げる動きと、再度着地する際の衝撃に耐えるために必要だったと考えらている、と説明されていた。
(取材:2026年10月19日)
福井県立恐竜博物館メモ
〒911-8601 福井県勝山市村岡町寺尾51−11
電話 0779ー88ー0001
休館日 第2・第4水曜日および12月31日から1月1日
午前9時から午後5時まで(入場は午後4時半まで)
観覧料(事前購入が原則)
一般1000円
高・大学生800円
小・中学生500円
70歳以上500円
(利用のご案内による)
「竜脚類」展
2026年7月10日〜11月3日
一般 1800円
高校・大学生 1600円
小・中学生 1000円
70歳以上 1000円