米国・タイ・ラオスの竜脚類を紹介(福井県立恐竜博物館・竜脚類展⑨)
【「スーパーサウルス・ビビアナエ」の肩甲烏口骨】
なんだか、どでかい骨が並んでいた。
米国・コロラド州のジュラ紀後期の地層から産出した「スーパーサウルス・ビビアナエ」の骨だ。肩甲烏口骨(肩の骨)が長さ2・4メートルもある。胴椎2つも、それぞれ高さ1メートル前後はあるだろう。組み立てられた竜脚類の全身骨格標本も、見上げてみて大きさに驚くが、こうして目の前に、その「部品」を見ると改めて大きさにびっくりする。
1972年に発見され、1985年に命名された。ディプロドクス類だ。

【「スーパーサウルス・ビビアナエ」の胴椎】

【「スーパーサウルス・ビビアナエ」の胴椎】

【「ブラキオサウルス・アルティトラクス」の肋骨】
同じコロラド数のジュラ紀後期の地層から産出した「ブラキオサウルス・アルティトラクス」の肋骨も長さに驚く。

【「プウィアンゴサウルス・シリントーナエ」の大腿骨】
タイの竜脚類も並んでいた。コンケーン州の白亜紀前期の地層から産出した「プウィアンゴサウルス・シリントーナエ」の大腿骨だ。図録によると、タイでは1980年代から、タイとフランスによる共同調査が始まり、現在までに13種の恐竜が命名されているという。「プウィアンゴサウルス」は1994年に新種として命名された。エウヘロプス科だ。

【「タンバヨサウルス・ホフィティ」の後肢】
ラオスの竜脚類もいた。サワンナケート県の白亜紀前期の地層から産出した「タンバヨサウルス・ホフィティ」の後肢だ。1938年に発見され、1990年代に再研究されて新属の「タンバヨサウルス」と命名された。全長約15メートルと見積もられている。

【「エウロパサウルス・ホルゲリ」の骨】
これらと比べるとずっと小さな骨や頭骨が並んでいた。ドイツのニーダーザクセン州のジュラ紀後期の地層から産出した「エウロパサウルス・ホルゲリ」だ。ティタノサウルス形類ブラキオサウルス科なのだが、全長は6・2メートルほとと推定されている。骨の組織を調べると、十分に成長しきった段階であることが分かっている。「島嶼化」した竜脚類の最も長命な例と紹介されていた。
「島嶼化」とは、島嶼部では生物が他の地域で見られるよりも巨大化するかあるいは矮小化するという説だ。恐竜の時代、ヨーロッパは点在する島に分かれていた。
こうして見てみると、米国や中国は特別としても、世界各国にはずいぶんいろいろな竜脚類がいたものだな、と感じる。やはり日本は少ないのかも知れない。なにしろ「海成層がほとんど」の国なのだからそれも仕方がないのだろう。

【「エウロパサウルス・ホルゲリ」の頭骨】
(取材:2026年10月19日)
福井県立恐竜博物館メモ
〒911-8601 福井県勝山市村岡町寺尾51−11
電話 0779ー88ー0001
休館日 第2・第4水曜日および12月31日から1月1日
午前9時から午後5時まで(入場は午後4時半まで)
観覧料(事前購入が原則)
一般1000円
高・大学生800円
小・中学生500円
70歳以上500円
(利用のご案内による)
「竜脚類」展
2026年7月10日〜11月3日
一般 1800円
高校・大学生 1600円
小・中学生 1000円
70歳以上 1000円