マメンチサウルスなど恐竜もずらりと並ぶ(いわき市石炭・化石館③)
【マメンチサウルス(いちばん左側)】
いわき市石炭・化石館の化石展示室は、首長竜だけじゃない。「マメンチサウルス」などの恐竜の全身骨格標本がずらりと並んでいた。
そもそも恐竜の骨の化石が、いわき市からは産出している。
いわき市大久町鶴房から産出した「ハドロサウルス」類の頸椎が展示されていた。白亜紀後期の大型小食恐竜だ。2階には「ハドロサウルス」類の血洞弓も展示されていた。
国内では、兵庫県洲本市から産出した「ヤマトサウルス」や、北海道むかわ町穂別から産出した「カムイサウルス」がそれぞれハドロサウルス類とされている。全国からこの仲間が産出しているわけだ。
いわき市では他に、「ティタノサウルス」類の歯と、「ティラノサウルス」類の歯が産出していると書かれていたが、展示では見つけることはできなかった。

【「ハドロサウルス」類の頸椎】
館内にあった説明では、いわき市で見られる白亜紀の地層「双葉層群」は首長竜や多くのアンモナイトが見つかることからも分かるように、海底で堆積した地層だ。しかし、陸に近い浅い海底に堆積した地層であったことから、潮の流れなどにより、陸の生物の遺骸も運ばれてきて化石になった。それで恐竜の化石も発見されるのだという。

【パラサウロロフス】
展示されていた恐竜の全身骨格は、まず「パラサウロロフス」。アメリカ産の白亜紀後期の大型植物食恐竜だ。長いとさかが特徴だが、どのように使われたかは分かっていない。
続いて同じくアメリカ産の白亜紀後期の、「ランベオサウルス類」の子どもの全身骨格標本が並んでいた。
カナダ・アルバート州産出の「アルバートサウルス」も白亜紀後期。「ティラノサウルス」の仲間だが、より早い時期に出現した。前足・後ろ足とともに長いのが特徴だそうだ。
アメリカ産の白亜紀後期の「トリケラトプス」も並んでいた。

【「ランベオサウルス」類の子ども】

【アルバートサウルス】

【トリケラトプス】
まだまだ1階にはさまざまな化石が並んでいるが、とりあえず2階の学習・標本展示室に上がろう。
「いわきの大地」「いわきの鉱物」「化石とは」との説明から始まり、「いわきの古生代」など各時代ごとの説明があって、それにからんだ化石が並べられていた。「いわきの中生代~海のハ虫類」のコーナーの下には、ずらりと首長竜の骨の化石が並んでいて壮観だった。頸椎、指骨、腰帯、肋骨、肋骨、脊椎骨などと並ぶ。この地からは首長竜が数多く産出しているのかがよくわかる。逆にいえば、「フタバサウルス」のようにまとまって産出することがいかに稀なことなのかもよく分かる。
「いわきの新生代」のコーナーには、いわき市内で見つかった束柱目の「デスモスチルス」類の下顎の化石が展示されていた。束柱目の名前の由来となった円柱を束ねたような構造の臼歯がよく分かる化石だった。

【いわき市で産出した首長竜の骨の化石が並ぶ】

【デスモスチルスの下顎の化石】
(取材・2026年5月8日)
いわき市石炭・化石館
〒972-8321 福島県いわき市常磐湯本町向田3番地の1
0246-42-3155
休館日
毎月第3火曜日
(当日が国民の祝日の時は翌日)
1月1日
午前9時から午後5時まで(入場は午後4時半まで)
入場料
一般 660円
中・高・大生 440円
小学生 330円
(館案内による)