大きなアンモナイトがゴロゴロ。夢のような露頭をそのまま展示(いわき市アンモナイトセンター①)
【直径約70センチの「メソプゾシア ユーバレンシス」】
「白亜紀の海へようこそ」。いわき市アンモナイトセンターの施設案内はそんな言葉で始まる。
確かに化石好き、あるいは古生物好きにとっては夢のような施設だ。大きなアンモナイトやサメの歯がごろごろと出ている露頭をそのまま建物で覆っており、思う存分、化石の世界を見て楽しむことができる。建物の隣で、実際に体験発掘ができなくても筆者は十分に満足できた。
館内に入ってまず、展示してあるのが大きなアンモナイト「メソプゾシア ユーバレンシス」が3点だ。「本州最大級のアンモナイト化石」と説明があり、一つはアンモナイトセンター産出で直径約100センチ、もう一つが近くのいわき市大久町大久から産出した直径約120センチ、最後がやはり近くで産出した直径約70センチのものだ。徳島県立博物館で見たアンモナイト「パラプゾシア」は直径約1・8メートルとさらに大きかったが。あちらはドイツ産。こちらは国内、しかもこのすぐ近くから産出したのだと思うと親しみがわく。
ただ、化石好きでない人にとっては、むき出しの地層を覆っただけのあまり面白くない施設かも知れない。

【アンモナイトセンター内の様子】
展示室ではまず、階段を上る。ねずみ色の地層が見えている。まず最初に、横になったアンモナイトの端が見える。もうそれだけで胸がわき踊る。さらに登ると、さまざまなアンモナイトが見えてきた。赤い印がつけてあるのと、「アナゴードリセラス」「メソプゾシア」などと名前が書いてあるのがありがたい。入口に展示していたものと負けないほどの大きさのものもあちらこちらに見える。赤い矢印でサメの歯とあるのもあったが、こちらは小さすぎてよく見えない。
一生に一度は、こんなところで化石採集をしたいものだと思う。もっとも、こんなにアンモナイトが次々と出るところで化石採集をしていたら、それを記録するだけでも大変だな、とも思った。

【アンモナイトセンター内の様子】
露頭の反対側の壁には、アンモナイトの説明や、ここの発掘体験で産出した化石が展示されていた。
アンモナイトはイカやタコの仲間。1万種類以上あるそうだ。よく似た外見のオウムガイは60~90本の足を持っているが、アンモナイトの足の本数はなぞ。アンモナイトの研究は200年以上続いているそうだが、足を含む体の柔らかい部分の化石はまだ発見されていないという。

【アンモナイトセンターで産出された化石】

【直径約100センチのアンモナイト】

【直径約120センチのアンモナイト】
(取材・2026年5月8日)
いわき市アンモナイトセンター
〒979-0338 福島県いわき市大久町大久字鶴房147-2
0246-82-4561
休館日
毎週月曜日
(祝日の場合は、その翌日)
1月1日
午前9時から午後5時まで(入場は午後4時半まで)
入場料(観覧のみ)
一般 260円
大学・高専・高校生 190円
中学・小学生 110円
体験発掘の開催は毎週土曜日・日曜日
雨天時・強風時・積雪時などは中止になる場合がある。
(館案内による)