恐竜王国ニッポンをゆく〜化石と大地の記録〜

韓国・三千浦の恐竜足跡の化石も展示(白山恐竜パーク白峰②)

韓国・三千浦の恐竜足跡の化石も展示(白山恐竜パーク白峰②)

【韓国・三千浦の恐竜の足跡化石】

 石川県で産出した恐竜の話の続きです。
 「シマリュウ」(愛称)は桑島化石壁で最も多く見つかっている恐竜の化石だ。説明板によると、そのほとんどがすり減った歯の化石だが、まれにすり減っていない歯の化石も見つかるという。イグアノドン類のなかでもより進化的な種類とわかっていると説明されていた。

【オオタリュウの椎骨】


 続いて、「オオタリュウ」(愛称)は、説明板によると、桑島化石壁とは異なる北谷層から見つかった恐竜化石だ。ご存じ、福井県の北谷層では、数多くの恐竜の化石が見つかっているが、石川県側からも、「オオタリュウ」の椎骨のほか、肋骨の一部が見つかっている。イグアノドン類ではないかと考えられている。

【オオアラシリュウの歯】


 「オオアラシリュウ」は説明板によると、桑島化石壁から産出した歯の化石。ティタノサウルス形類だと書かれていた。

 「クワジマリュウ」は説明板によると、桑島化石壁の露頭で発見された長さ37センチ、幅25センチの大型獣脚類の足跡化石の主。1986年に保存のため、壁から降ろされた。


 「マツオ・シラミネリュウ」は説明板によると、ダム湖の中から転石で発見された。長さ43センチ、幅40センチの植物食恐竜、イグアノドン科の足跡化石。道路工事で化石壁から落ちたものと考えられるとあった。


 愛称はどれも、恐竜たちへの地元の人たちの愛情を感じさせるものばかりだ。愛称から学名へと、追加標本の産出と、研究がより進むことを祈るばかりだ。

【オヴィラプトロサウルス類の末節骨】

 愛称はついていなかったのが、化石そのものに興味がわいたのが、「オヴィラプトロサウルス」類の末節骨。小さなものだが、いかにも怖そうな鋭く尖った化石だ。これも桑島化石壁からの産出だ。説明板によると、「オヴィラプトロサウルス」類の化石としては世界最古級のものとあった。

【ティラノサウルス】

 恐竜パークの前半は恐竜館で、世界のいろいろな恐竜が紹介されていた。その中で気になったのが、韓国南部の三千浦(サンチョンポ)の恐竜の足跡の化石。足跡の数の多さにびっくりとした。10頭以上の恐竜が同じ方向に向けて歩いた跡だそうだ。朝鮮半島では南東部に慶尚層群と呼ばれる白亜紀の地層が広く分布している、と説明されていた。
 韓国の南部には、前方後円墳もあるし、一度、旅してこの恐竜の足跡も実物を見てみたいと思った。


 おなじみ動くティラノサウルスも入り口近くにいた。なんだかかわいい顔に見えた。それでも、入り口には、「こわいのはここだけ」との表示があった、さらに、「どうしても通れなければ職員に伝えてね」と記されていた。他の恐竜の施設でも、ティラノサウルスの前で大泣きしている小さな子どもは珍しくない。こういう配慮もしてくれる、優しい気持ちのある施設なのだと感じた。
 ここから福井県立恐竜博物館までは自動車で30分ほど。なかなかライバルとしては手強い相手だが、この優しさを大切にしてほしい。

 (取材・2026年5月26日)

石川県・白山恐竜パーク白峰

〒920-2502 石川県白山市桑島4号99番地1
076-259-2724

休館日
月曜日(祝日の場合は翌日)
12月から3月は冬季休館
午前9時から午後4時半まで(入場は午後4時まで)

観覧料
大人        520円
小中高生      200円

           (利用案内による)