恐竜王国ニッポンをゆく〜化石と大地の記録〜

福井県産出の恐竜・鳥の復元標本が並ぶ恐竜の塔(福井県立恐竜博物館その2②)

福井県産出の恐竜・鳥の復元標本が並ぶ恐竜の塔(福井県立恐竜博物館その2②)

【福井県立恐竜博物館】

 前回は福井駅から電車とバスで行き、ちょっと寒い目に遭ったが、今回はマイカーで出掛けた。福井市中心部から福井県立恐竜博物館まで1時間もかからない。無料駐車場が1400台分用意されているとのことなので、普段なら大丈夫だろうが、混み合う時期には長い行列ができるのかも知れない。前回の年末の時には確かに行列ができていた。


 観覧のための所要時間は、どういえばいいのだろう。ただ通り過ぎていくだけなら約1時間か。少し見ながら歩いて2~3時間、しっかりと見始めれば、一日じゃ足りない。筆者の場合、今回は前回は気がつかなかったような場所をいくつも見つけた。

【福井県立大学恐竜学部の紹介コーナー】

 その一つが、福井県立大学恐竜学部の紹介コーナー。昨年4月に開設されたようだ。「恐竜発掘実習」「恐竜学特論」「デジタル古生物学概論」「地質調査法実習」などと学習する内容の説明を読んでいくと、なんだか筆者も通いたくなった。どれも学んでみたい内容だ。今から受験準備したら、間に合うだろうか。
 いやいや、それこそ老害の極みだろう。万が一通れば、若い人たちの希望への道を邪魔することになりかねない。
 ただ思うことは、恐竜関連について大人向けの講座も開いて欲しいということだ。これまでいろいろな施設を見てきたが、すべて開かれる講座は子ども向けばかりだった。恐竜は子どものためだけのものではないはずだ。たとえば環境を考える、絶好の入り口になるはずだ。ぜひ、福井県立大学には、社会人向けの講座開設や、社会人の科目受講などの機会を与えて欲しい。

【フクイラプトル】

 今回、じっくりと見たものに、新館の「恐竜の塔」があった。新館の1階から3階までをつなぐ1本の木があり、その木に福井県産出の恐竜5種と鳥類1種が飾られている。
 上から順に、「フクイラプトル・キタダニエンシス」。日本で初めて学名がついた肉食恐竜だ。
 その下が、「フクイプテリクス・プリマ」。非常に原始的な鳥だ。中国科学院との共同研究で新種と分かった。
 さらに。「フクイベナトール」・パラドクサス」。最も原始的なテリジノサウルス類で、雑食だったt考えられている。
 そして、「フクイサウルス・テトリエンシス」。草食恐竜のイグアノドン類だ。
 下から2番目が「コシサウルス・カツヤマ」。「フクイサウルス」とは別のイグアノドン類だ。
 一番下が「フクイティタン・ニッポネンシス」。日本で最初に学名が付けられた竜脚類だ。原始的な「ティタノサウルス」類と考えられている。
 全身骨格標本のある福井産の恐竜・鳥類で、ここにいないのは、「ティラノミムス・フクイエンシス」だけだろう。ダチョウのような姿をした小型獣脚類だ。
 展示されている6種を見るために、エスカレーターを何度も何度も上り下りした。全身骨格標本も貴重だが、筆者のような素人には、こうした復元標本がなんとも面白い。同じ「イグアノドン」類でも、「フクイサウルス」は少し太めだし、「コシサウルス」は細めだ。複数種の「イグアノドン」類が共存していた世界であったのだな。

【フクイプテリクス(上)とフクイベナトール】

【フクイサウルス】

【コシサウルス】

【フクイティタン】

(取材・2026年5月28日)

福井県立恐竜博物館メモ

〒911-8601 福井県勝山市村岡町寺尾51−11
電話 0779ー88ー0001

休館日 第2・第4水曜日および12月31日から1月1日
午前9時から午後5時まで(入場は午後4時半まで)

観覧料(事前購入が原則)
一般1000円
高・大学生800円
小・中学生500円
70歳以上500円
           (利用のご案内による)