恐竜王国ニッポンをゆく〜化石と大地の記録〜

国内の恐竜化石の産出地を紹介(福井県立恐竜博物館その2③)

国内の恐竜化石の産出地を紹介(福井県立恐竜博物館その2③)

【福井県立恐竜博物館入口】

 手取層群の産出恐竜が紹介された続きには、「日本の恐竜化石」と題して、全国の恐竜化石の産出地が紹介されていた。
 日本列島地図に載せられた産出地は、北海道が中川町、小平町、芦別市、夕張市、むかわ町の5カ所、岩手県が久慈市、岩泉町の2カ所、福島県が南相馬市、広野町、いわき市の3カ所、群馬県神流町、岐阜県が飛騨市、高山市、白川村の3カ所、三重県鳥羽市、長野県小谷村、富山市、石川県白山市、福井県が福井市、勝山市、大野市の3カ所、和歌山県湯浅町、兵庫県が丹波市、丹波篠山市、洲本市の3カ所、徳島県勝浦町、香川県さぬき市、山口県下関市、福岡県が北九州市、宮若市の2カ所、長崎県が西海市、長崎市の2カ所、熊本県が御船町、天草市の2カ所、鹿児島県が長島町、薩摩川内市の2カ所だった。
 計35市町村だった。「恐竜学」(東京大学出版会)では、さらに多くの産出地が記載されていたが、まあ、主なところはこんなものなのだろう。


 恐竜産出地を探して、ずいぶんとあちらこちらに行ってきたつもりだが、まだまだ道が遠いことが分かる。とくに北海道と九州に多いのが大変なところだ。
 35市町村のうち、化石と共に詳しく説明されていたのは以下の各地だ。ちなみに化石のほとんどが複製であることは仕方がないだろう。


 まずは北海道中川町。白亜紀後期の蝦夷層群から、2000年に発見されたと記されていた。化石についた説明では、「パラリテリジノサウルス・ジャポニクス」と書かれていた。インターネットで調べると、2022年5月に新属新種の恐竜として発表されていた。
 同じく夕張市。白亜紀後期の蝦夷層群から、鎧竜のノドサウルス類に属する恐竜の頭骨の眼窩より後ろの左側部分などが見つかっている。


 岩手県については、国立科学博物館でもふれた岩泉町産出の竜脚類の上腕骨の一部が展示されていた。1978年に発見された。さらに、2008年には久慈市から鳥盤類の座骨が発見されたと記されていた。
 久慈市は琥珀で有名な町。他にも続々と恐竜の歯の化石などが見つかっているようだ。


 続いて三重県の竜脚類の骨が展示されていた。これも三重県総合博物館で展示されていた。
 さらに徳島県のイグアノドン類と考えられる化石などが並んでいた。これまた徳島県立博物館で見たものだ。


 九州は長崎県長崎市高浜町で2004年に発見された。ハドロサウルス科の大腿骨の膝に近い部分などが展示されていた。


 熊本県では、御船町から産出した獣脚類大腿骨の化石などが展示されていた。天草諸島の恐竜化石のコーナーでは、天草市御所浦町から産出した竜脚類の右肋骨と獣脚類の歯などが展示されていた。
 また地図には載せられていなかったが、熊本県の苓北町から産出したティラノサウルス科の下顎骨が展示されていた、約7400万年前の地層からの産出だ。2014年に発見され、研究の結果2024年に発表されたものだ。


 恐竜にもいろいろあるが、筆者は竜脚類が好きだ。その展覧会が福井県立恐竜博物館で2026年7月10日からあるという。これは行きたい。11月3日までだから、子どもたちの夏休みが過ぎてから行こうかと思う。ちなみに、帰りは博物館から名神高速道路まで、昼食を食べてゆっくり走って2時間半ほどだった、福井は意外と近い。

【竜脚類の案内】

(取材・2026年5月28日)

福井県立恐竜博物館メモ

〒911-8601 福井県勝山市村岡町寺尾51−11
電話 0779ー88ー0001

休館日 第2・第4水曜日および12月31日から1月1日
午前9時から午後5時まで(入場は午後4時半まで)

観覧料(事前購入が原則)
一般1000円
高・大学生800円
小・中学生500円
70歳以上500円
           (利用のご案内による)