恐竜王国ニッポンをゆく〜化石と大地の記録〜

現実の恐竜の島は思ったより近かった(熊本県・天草市立御所浦恐竜の島博物館①)

現実の恐竜の島は思ったより近かった(熊本県・天草市立御所浦恐竜の島博物館①)

【棚底港のシノケラトプス】

 「恐竜の島」というと、まず最初に「ジュラシック・パーク」を思い出す。映画では確か高速のヘリコプターで乗り込んでいたと思うが、天草上島の棚底港から、博物館のある御所浦島への便はゆっくりと走る定期船だった。二つ他の港へ寄り道しながら、30分で到着した。


 天草の島々といえば、1966年にできた天草五橋で結ばれていると思っていたが、御所浦町の島々はそうではない。この博物館に行くと決めてからも、なんだか面倒くさそうに思えて仕方がなかったが、実際に行ってみると思ったより遙かに簡単で近かった。
 棚底港まで行けば、御所浦までの船は、筆者の訪れた日で、行きは13便、帰りは15便もあったから、下手な地方のJRの駅よりはよほど便利だ。港の周辺には駐車場も多い。
 ただし、行きの船は午前9時55分から午後1時まで時間が空いているから困ってしまう。筆者の場合、よりによって午前11時半に着いてしまったから、なんとも時間つぶしに困ってしまった。船会社の人に尋ねたが、棚底港周辺には食事をできるところもないそうだ。ここに来るまでにお弁当屋やコンビニエンスがいくつかあったから、そこで弁当を購入しておけばよかったと悔やんだ。


 棚底港には「シノケラトプス」の全身復元模型が飾られていた。トリケラトプスに似た角竜の仲間だ。白亜紀後期の中国に生息していた。全長約6メートル。

【御所浦島への船の1隻】

 その脇には御所浦島周辺の地図が飾られていた。思っていたよりはるかに古生物関係の場所が多い。博物館以外にも、「イノセラムスの壁・アンモナイト化石層」「ニガキ化石公園」「アンモナイト館」「外平の化石海岸」「恐竜の足跡の化石発見地」「アンモナイト化石」「白亜紀の壁」「京泊の恐竜化石発見地」とあった。「おすすめクルージングコース」となっているところをみると、なかなか行くのは難しそうだが、博物館への期待は高まる一方だった。
 船は定員50人ほどのものだったろうか。この日は平日で雨、とあって乗船客のほとんのが地元の人らしき人だった。客席の4割ほどが埋まっただろうか。八代海は波はほとんどなく、島々を眺めながら、快適な航海だった。


 御所浦港に着いて、さあ、博物館はどこだろうかと周囲を見渡したら、探す必要もなく、恐竜のシンボルが目についた。恐竜はなんなのだろうか。船を出て、入口まで歩いて1分もかからなかった。
 この博物館は1997年7月に開設された「御所浦白亜紀資料館」が前身。開設当時から、筆者は関心を持って見守ってきた施設だが、2024年3月20日に、全面リニューアルされて博物館として開館した。2026年5月2日には来館者が5万人を超えた。

【博物館の入口】

(取材・2026年6月30日)

熊本県・天草市立御所浦恐竜の島博物館

〒866-0313 熊本県天草市御所浦町御所浦4310-5
0969ー67-2325

休館日
月曜日(祝休日の場合は次の平日)
年末年始(12月30日から1月1日)
午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)

観覧料
大人        500円
高校・大学生    300円
小中学生      200円

           (博物館ガイドによる)