海外の恐竜だけでなく、首長竜の全身骨格標本も展示(熊本県・天草市立御所浦恐竜の島博物館④)
【タラソメドン・ハニントーニの全身骨格標本】
天草地域産出の恐竜化石がずらりと並んだあとには、天草産出のさまざまな古生物の化石が、壁にきれいに整えられて展示されていた。一つ一つに学名と産出した地層、産地が付けられている。
甲殻類、硬骨魚類、魚類(サメ類)、海生爬虫類、干潟の生き物たち、巻き貝、二枚貝、海の巻き貝、海の生き物たち、海の二枚貝、海のその他の生き物、浅い海で栄えた貝「トリゴニア」。深い海で栄えた貝「イノセラムス」、いろいろな形のアンモナイト・・・
古生物学において、恐竜というのは、ほんの一部の分野なのだな、と思い知らされる。せめて、魚類についてはもっと勉強したいな、とも思った。
どれも貴重なものだろうが、とりあえず今回は興味をもったのが、「モササウルス科」の「プリオプラテカルプス」の歯。上天草市の姫浦層群(約8500万年前)で1998年に発見され、その後の研究で九州初となるモササウルス科の歯と分かったという。大きさは約1センチと小さいものだ。

【ユーバキディスカスの一種】
九州最大という「ユーパキディスカス」の一種の複製も展示されていた。直径約60センチ。実物は牧島にある「アンモナイト館」に、地層中に保存された状態で展示されているという。
膨大な化石を見終わったあとで、ようやく恐竜の全身骨格に目を転じることができた。ざっと見て10種ほどが並んでいた。その多くが、天草地域で産出している恐竜の骨と関係があると見られる恐竜の化石だ。簡単な恐竜の種類の説明と共に展示されていた。

【ティラノサウルス・レックス】
まず、おなじみ「ティラノサウルス・レックス」がいた。
竜脚類の「ディプロドクス・カーネギーイ」は、ちょっと押し潰したような形で展示されていた。ジュラ紀後期の北米に生息していた全長20メートルを超える大型の植物食恐竜だ。
「プロサウロロフス・マキスムス」は白亜紀後期の北米に生息していた植物食恐竜。カモノハシ恐竜とも呼ばれる仲間だ。
「プロバクトロサウルス・ゴビエンシス」は、白亜紀前期のモンゴルから産出した。
2階に上がってみると、「タラソメドン・ハニントーニ」がよく見えた。首長竜の一種で、最大級のエラスモサウルス類だ。白亜紀後期の米国・コロラド州から産出した。全長10メートルを超えるものもいた。
説明板では「胴より長い首を持つ」と書かれているが、それがよく分かる展示だ。首長竜は観客から見上げるような形で展示されることが多いが、ここでは2階からほぼ同じ高さで見られるから観察するのに都合がいい。
国内でも白亜紀中頃のものが、鹿児島県の獅子島の御所浦層群で発見されている。白亜紀後期のものは北海道や福島県などで見つかっている。

【ディプロドクス・カーネギーイ】

【プロサウロロフス・マキスムス】

【プロバクトロサウルス・ゴビエンシス】
(取材・2026年6月30日)
熊本県・天草市立御所浦恐竜の島博物館
〒866-0313 熊本県天草市御所浦町御所浦4310-5
0969ー67-2325
休館日
月曜日(祝休日の場合は次の平日)
年末年始(12月30日から1月1日)
午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)
観覧料
大人 500円
高校・大学生 300円
小中学生 200円
(博物館ガイドによる)