長崎では恐竜の化石、続々発見中(ベネックス恐竜博物館=長崎市恐竜博物館②)
【長崎市産出のティラノサウルス類の歯】
長崎県では、2010年代に入ってから恐竜の化石が続々と発見されている。まだ、新属新種の発表こそないものの、期待できそうな発見ラッシュだ。
この博物館では長崎市産出の化石は、それぞれ関係すると思われる恐竜の、全身骨格標本の近くに展示されていた。目立つように「長崎市標本」の札が付けられている。
長崎市には、前回に記した三ツ瀬層のほか、2023年に茂木地区(北浦町)の海岸に分布する地層が、白亜紀後期の「長崎北浦層」として再定義された。

【ハドロサウルス類の肩甲骨の化石】
ホームページと館内の展示によって、産出順に並べてみよう。
2004年5月:福井県立恐竜博物館の研究員が種別不明の恐竜化石を発見。
2010年7月:04年に発見した化石を長崎県初の恐竜化石と発表。
2012年3月:ハドロサウルス科化石を発表。
2012年4月:翼竜類化石を発表。アズダルコ科と考えられる。
2012年5月:福井県立博物館と共同調査研究を開始。
2013年7月:獣脚類化石を発表。
2014年7月:鎧竜類の化石を発表。2025年にも2点の歯の化石が発表された。
2015年7月:ティラノサウルス科大型種の歯の化石を発表。2022年にも追加の歯の化石を報告。
2016年8月:カメ類・恐竜類の化石を発表。
2017年7月:ハドロサウルス上科の歯化石を発表。
2021年7月:ハドロサウルス上科の肩甲骨化石を発表。全長9メートルの個体のものと推定される。

【ハドロサウルス類の大腿骨近位部】
残念ながら、展示してある化石のどれが、どの年に発見されたものか、など詳細はどうもはっきりしない。この表以外の、化石もいくつも展示されていた。それだけ、数多くの化石が見つかっているということなのだろう。
中でもハドロサウルス類は数多く見つかっている。
肩甲骨化石は長さ70センチもある大きな化石だ。大腿骨は遠位部と近位部の二つの大きな化石が展示されていた。
歯も19個が並べて展示されていた。
鎧竜類の歯は、わかりやすいように約10倍の拡大模型とともに並べられていた。
ティラノサウルス科の歯化石は3本が並べられていた。どれも大きく立派なものだ。
長崎県西海市からはハドロサウルス上科のデンタルバッテリーと椎体と骨盤が発見されているが、長崎市の博物館だからか、筆者には展示を見つけられなかった。

【ハドロサウルス類の大腿骨の遠位部】

【ハドロサウルス類の歯】

【長崎市産出の鎧竜類の歯。約10倍の拡大模型と共に展示されている】

【長崎市産出のアズダルコの骨】
(取材・2026年7月2日)
ベネックス恐竜博物館(長崎市恐竜博物館)
〒851-0505 長崎市野母町568-1
095ー898-8000
休館日
原則月曜日(詳しくは博物館HPを)
12月31日・1月1日
午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)
観覧料(常設展示)
一般 500円
小学生・中学生・高校生 250円
博物館+軍艦島資料館セット券
一般 750円
小学生・中学生・高校生 400円
(館内ガイドによる)