ティラノサウルス・レックスの全身骨格標本が2頭、スピノサウルスの標本も展示(いのちのたび博物館=北九州市立自然史・歴史博物館①)
【ティラノサウルス・レックスの「スー」】
いのちのたび博物館は、交通のとても便利なところにある。JR鹿児島本線スペースワールド駅から徒歩で5分、北九州都市高速道路「東田出入口」または「枝光出入口」からも自動車で5分もかからない。官営八幡製鉄所からの歴史がある新日本製鐵八幡製鉄所の工場跡地の一角に建設された。
2002年11月3日に自然史と歴史、考古の三つの博物館が一つになり、「西日本最大級の総合博物館」として開館した。この「西日本最大級」というのが、九州のマスコミなどの好きな言葉で、現地ではよく使われるが、はてさて西日本に大阪は入るのかな? といつも思う。とりあえず、九州では最大だし、総合博物館としては国内でも最大級といって全く間違いではない大きな博物館だ。
館内に食堂がないのが不便ではあるが、入場券さえ見せれば、一日に何度も入場できるので、すぐ近くにショッピングセンターや回転寿司の大きな店があるので、そこで食事をすればいいかな、とも思う。
2022年には開館20周年を迎え、それを記念して常設展の一部がリニューアルした。
展示は「世界の石」から始まり、「大地の躍動」との題で、いろいろな岩石に隠されている地球の歴史について説明している。
そのあとが「生命の進化ーいのちのたび」の展示だ。地球上に現れた生命のうち、代表的な物を紹介しているとある。
そこで早くも見えてくるのが、立派な「ティラノサウルス・レックス」の全身骨格標本だ。同じ「ティラノサウルス」といってもなかなか迫力がある、迫力がちょっと違うという感じだ。
それもそのはず、この標本は「スー」という名前で知られる、ほぼ完全な「ティラノサウルス・レックス」のレプリカだ。米国・サウスダコタ州の白亜紀後期の地層から産出し、原標本は米国・イリノイ州シカゴのフィールド博物館で展示されている。

【アロサウルス】
その後ろには、「アロサウルス」(ジュラ紀後期・米国ユタ州クリーブランド産出、原標本はユタ州立大学博物館)、「ディプロドクス」(ジュラ紀後期・米国ニューメキシコ州サンバドル産出、原標本はニューメキシコ自然史博物館)、「ステゴサウルス」(ジュラ紀、米国)、「ギガノトサウルス」(白亜紀後期・アルゼンチン、国立科学博物館から借受)などと並んでいるのだが、そのあとにもう1頭「ティラノサウルス・レックス」がいるのに驚いた。米国サウスダコタ州ハーディングの産出で、原標本はサウスダコタ州にあるブラックヒルズ地質研究所とあるから、この標本もまた、名門の産物だ。
その上部に展示されていたのが、「スピノサウルス」。とてもきらいな標本だった。「キャストはシカゴ大学の厚意による」のだそうだ。

【ディプロドクス】

【ステゴサウルス】

【ギガノトサウルス】

【2頭目のティラノサウルス】
(取材・2026年7月3日)
いのちのたび博物館(北九州市立自然史・歴史博物館)
〒805-0071
北九州市八幡東区東田2丁目4-1
093ー681-1011
休館日
毎年6月下旬頃(外注駆除 約1週間)
年末年始
午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)
観覧料
一般 600円
高校生以上の学生 360円
小・中学生 240円
(ガイドによる)