モンゴルの恐竜とは長く深い縁(神流町恐竜センター④)
【シチパチの抱卵化石】
神流町恐竜センターの別館2階、ZONE7は「モンゴルの恐竜たち」のコーナーだ。レプリカではあるが、大小合わせて十数体の骨格標本が並ぶ。今でこそ、モンゴルのゴビ砂漠は恐竜の化石が数多く産出することで有名で、NHKの番組でも度々取り上げられているが、30年近く前は知る人ぞ知る恐竜化石の産出地、という時代だったように思う。
しかし、恐竜センターのある当時の中里村は1995年3月と早くに、モンゴルとの交流を深めた.元々は中里村で発見された「サンチュウリュウ」が、モンゴルで発見された「オルニトミモサウルス」類とよく似ているということから始まった交流だった。ただし、似ていることに関してはその後、再検討する必要があるとされている。

【ヴェロキラプトルとプロトケラトプスの格闘恐竜化石】
館内の説明によれば、1995年12月にモンゴルから恐竜化石を中里村に運び、中里村でクリーニングして組み立てることが決まった。化石はモンゴルの研究者リンチェン・バルスボルド博士の指導の下に組み立てられ、1996年7月から始まった「モンゴル恐竜化石特別展」で展示された。その後、実物化石はモンゴルへと戻されたが、恐竜センターにはそのレプリカが引き続き、展示されている。
また、99年9月と2010年1月にはそれぞれ標本が追加されている。残念なことにバルスボルド博士は2025年8月28日に亡くなった。
有名な骨格標本が多いが、代表的なのが「ヴェロキラプトル」と「プロトケラトプス」の格闘恐竜化石。両者が激しい闘いを繰り広げている最中に、砂嵐に襲われて生き埋めになったと考えられている。
もうひとつが、「シチパチ・オスモルスカエ」の抱卵化石。円形に配列された細長い卵の上に、後ろ脚を折りたたんで座っている。卵はかつては別の恐竜の卵だとして報告され、「卵どろぼう」といわれていたが、その後の研究で自らの巣を温めていたことが分かった。ちなみに温めているのは雄だそうだ。

【タルボサウルス・バタールの全身骨格標本】
迫力ある姿をみせているのが、ティラノサウルス類の「タルボサウルス・バタール」。2010年1月に、改装された。その前後の様子を写真で示している。
かつてはこの展示の脇に化石をクリーニングする作業場が設けられていたが、現在は使われていない。

【サイカニア】

【プロケラトプス】
(取材:2026年1月23日)
神流町恐竜センターメモ
〒170-1602 群馬県多野郡神流町大字神ケ原51ー2
電話 0274-58-2829
休館日
◎夏休み期間(7月下旬から8月末)は休まず営業
◎普段は月曜日(祝日または休日の場合は翌日)
◎12月~翌3月末までは木曜日も休館
開館時間
午前9時から午後4時半まで(入場は午後4時まで)
入場料
大人800円、子ども(小中学生)500円
(センターHPによる)