自然と生命の歩みを辿る自然史博物館(群馬県立自然史博物館①)
【トリケラトプスの復元全身骨格標本】
群馬県立自然史博物館は上信越自動車道富岡インターから約7キロ。自動車で約15分のところにある。前回の神流町恐竜センターからは約42キロ、自動車で約1時間のところにある。両方を1日で回る、ということはできないわけではないだろうが、結局、どちらも楽しめなくなる可能性の方が高い。別の日に行って、自然史博物館は世界遺産の富岡製糸場などと組み合わせた方がいいかもしれない。
公共交通機関で行こうとするとちょっと大変だ。高崎駅から上信電鉄に乗り、40分強かけて上州七日市駅に。そこから徒歩25分と、ホームページでは書いているが、けっこう遠く感じるかも知れない。

【さまざまな恐竜の全身骨格標本などが並ぶ】
かつて群馬県で働いていた当時、筆者にとっては自然史博物館よりは同じ建物内にあるかぶら文化ホールの方がなじみがあった。小さなホールではあるが、音響がよく、群馬交響楽団の演奏を度々楽しむことができた。
同じもみじ平公園内には、富岡市立美術博物館がある。富岡市出身の画家福沢一郎氏(1898年~1992年)の作品が展示されているほか、アトリエが再現されている。福沢氏は日本にシュルレアリスムを紹介した画家とされている。
なかなか恐竜の話が出てこなくて恐縮だが、この自然史博物館は地方とは言え、こうした文化的な雰囲気の中にある博物館だ。恐竜に関する特別展をたびたび開いているので、恐竜の印象が強いが、自然史全体を丁寧に紹介し、合わせて尾瀬など群馬県内の自然と環境についても伝えている。

【ストロマトライト】
展示室に入る。生命体に含まれるアミノ酸を作る「ミラーの実験」の実験装置の展示から始まる。大型拡散霧箱では自然放射線が飛び回っている姿を確認。生物分泌物である炭酸カルシウムが泥と一緒に大量に堆積した「ストロマトライト」も展示されている。

【ガリミムス・ブラトゥス動刻】
このあと、生命が進化する展示が続き、次の部屋に入ってようやく恐竜が出てくる。まず登場するのが、モンゴルで産出されたガリミムス・ブラトゥスの骨格標本(複製)と動くモニュメント(この博物館では動刻と表現している)だ。その反対側には米国・サウスダコタ州で産出されたトリケラトプスの、ボーンベッド(産状の全身骨格)が床下の約50平方㍍に再現されており、ガラスを通してその産出された状況を見ることができる。その隣にはボーンベッドから掘り出された骨を元に組み立てた全身骨格が復元されている。このボーンベッド、なかなかの迫力で、一見の価値がある。

【トリケラトプスのボーンベッドの様子を再現している】

【古生代の「メソサウルス」】

【フタバスズキリュウ(首長竜)】
(取材:2026年1月24日)
群馬県立自然史博物館メモ
〒370-2345 群馬県富岡市上黒岩1674ー1
電話 0274-60-1200
休館日
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)・年末年始開館時間
午前9時半から午後5時まで(入場は午後4時半まで)
観覧料
一般510円、高校・大学生300円
中学生以下、障害者及びその介助者1名は無料
(博物館ガイドブックによる)