恐竜王国ニッポンをゆく〜化石と大地の記録〜

恐竜が絶滅しなかったら、どんな姿になったのか(群馬県自然史博物館②)

恐竜が絶滅しなかったら、どんな姿になったのか(群馬県自然史博物館②)

【ティランノサウルスの動刻】

 この群馬県立自然史博物館、他所にはないユニークな展示がいくつかある。
 そのなによりのものが、「ディノサウロイド」。まあ、ほとんどSFの世界のように思えるが、「恐竜が絶滅しなかったら」というテーマでの展示がある。恐竜はご存じ、約6600万年前の白亜紀末に絶滅したが、もし絶滅せずに生きていたら、今ならどんな姿になっただろうという研究成果だ。
 カナダのデイル・ラッセル氏らが、新獣脚類の中でも大きい脳を持つ恐竜「トゥルオドン」(Troodon)を研究し考えた。その成果が「ディノサウロイド」。体は直立しているが、尾はなくなっている。頭は正面を向く大きな目を持ち、手の先にはものをつかむことができる3本の指がある。

 なんだか、ハリウッド映画に出てくる宇宙人のような姿だ。手塚治虫の漫画の「0マン」(ゼロマン)を知っているのはある程度の年齢層以上の人だとは思うが、筆者の好きな漫画だった。あの主人公たちは金星に住んでいたリスに似た生物が進化した、という設定だったが、あれはとてもかわいらしかった。やはりリスと恐竜では大きな違いがあっても当然か。

【デイノニクス】

 閑話休題。恐竜に関しては、「恐竜の脳」という展示もある。一般に恐竜の脳は哺乳類に比べてはるかに小さく、全長約25メートルにもなったとされる竜盤目のブラキオサウルスでも、その大きさは人の手の大きさ程度だった、ということが模型で示されている。

【ディノサウロイド

 さて、恐竜と言えば「ティラノサウルス」。この博物館では「ティランノサウルス」との説明付きで、復元された動刻が展示されている。表記の違いは、仕方がない。どちらもラテン語でつけられた学名「Tyrannosaurusu rex」を日本語表記したものだから、どちらが正しいとかいうものではないようだ。米国モンタナ州で産出された標本を参考にして復元されたという。
 動く「ティランノサウルス」は、恐竜を扱う博物館ではあちらこちらにあるので、さすがに見飽きたという人もいるだろうが、ここでのポイントは上からの参観。階段で2階に上がって、その廊下から見ると雰囲気が一変する。下にいる観覧者と比較するとさすがに大きくて、ちょっと恐い。

【ティランノサウルスの動刻】

【ブラキオサウルスの頭骨】

(取材:2026年1月24日)

 群馬県立自然史博物館メモ

〒370-2345 群馬県富岡市上黒岩1674ー1
電話 0274-60-1200
休館日 
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)・年末年始開館時間
午前9時半から午後5時まで(入場は午後4時半まで)
観覧料
一般510円、高校・大学生300円
中学生以下、障害者及びその介助者1名は無料

           (博物館ガイドブックによる)