スケールの大きな展示に驚く(神奈川県立生命の星・地球博物館①)
【エントランスホール】
神奈川県立生命の星・地球博物館。ここはすごい。展示室に入って、まずその展示のスケールの大きさに度肝を抜かれる。なかでも、「地球の営みがつくった景観と岩石のコーナー」には「びっくり」の一言だ。柱状節理、枕状溶岩、リップルマーク、ドロマイト(褶曲した地層)、ストロマトライト石灰岩、縞状鉄鉱石、ストロマトボロイド石灰岩と、岩というか崖が並ぶ。高さは10メートルぐらいはあるのだろうか。
その反対側にはケースに入った美しい岩石が並ぶ。これまた、どれも見ていて飽きない。ブラジル産の方解石(犬牙状結晶)。同じくブラジル産の紫水晶(石英)。そして米国・オクラホマ州産の砂漠のバラ(重晶石)は、説明板によると砂漠の中の水分に含まれていた成分が板状の集合結晶となり、バラの花びらのような形になったものだそうだ。自然の造形が見飽きない。続いて、コンゴ民主共和国産の孔雀石。そして、ドイツのデンドライトが不思議だ。岩石の隙間にしみこんだ二酸化マンガンが、樹木やこけのような模様になっている。岩ではないが、サハラ砂漠の砂も並んでいた。ほとんどが石英の粒でできているそうだ。

【地球の営みが作った景観と岩石のコーナー】
少し戻って、直径3メートルほどの大きな地球儀が展示されていた。「地球の熱放出の現場」というテーマの場所だ。陸と海の地形をあらわしたもので、赤い光は火山、黄色い光は地震が起きた場所を表している。ぐるぐると回っているが、ひときわ明るい場所がでてきた。それが日本だ。

【地球の熱放出の現場のコーナー】
ここまで書いてきて、恐竜が出てこないことに気がついた。恐竜も面白いが、恐竜以外にも面白いことがいっぱいあるのが博物館だ、とも言いたいが、改めてエントランスホールに戻ろう。
そこには中国で産出された「チンタオサウルス・スピノリヌス」の全身骨格標本(複製)と、米国カンザス州で産出された白亜紀後期の硬骨魚類「クシファクチヌス・アウダクス」(Xiphactinus audax LAIDY)が並び、上には翼竜の「アンハングエラの一種」(複製)と同じく「トゥプクスアラの一種」(複製)が飛ぶ。「チンタオサウルス」も大きいが、迫力は「クシファクチヌス」が上回る。長さは5㍍ほどだろうか、大きく開いた口が怖い。白亜紀の海は、「モササウルス」や首長竜のほか、こんなに大きな魚類もいたのだな、と改めて教えられた。魚釣りも筆者の趣味の一つだが、こんな魚は釣りたくない。

【クシファクチヌス】
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【方解石(犬牙状結晶)】
◎砂漠のバラ(重晶石DSC00682-848x1024.jpg)
【砂漠のバラ(重晶石)】
(取材:2026年2月5日)
神奈川県立生命の星・地球博物館メモ
〒250-0031 神奈川県小田原市入生田499
電話 0465-21-1515
休館日
毎週月曜日(祝日・振替休日にあたる場合は翌平日)
館内整備日(8月を除く、原則として毎月第2火曜日、12月・1月・2月の火曜日)
年末年始
燻蒸期間
国民の祝日等の翌日(土曜日、日曜日または国民の祝日等にあたるときを除く)
午前9時半から午後4時半まで(入場は午後4時まで)
観覧料
常設展
20歳以上65歳未満(学生を除く) 520円
15歳以上20歳未満(中学生・高校生を除く)300円
高校生・65歳以上 100円
中学生以下 無料
(博物館ホームページによる)