恐竜王国ニッポンをゆく〜化石と大地の記録〜

銀色のドームは福井県立恐竜博物館(福井県立恐竜博物館①)

銀色のドームは福井県立恐竜博物館(福井県立恐竜博物館①)

【福井県立恐竜博物館】

 恐竜王国福井のいわば中心であり頭脳となるのが、福井県立恐竜博物館だ。福井駅からえちぜん鉄道勝山永平寺線で1時間弱の勝山駅まで行き、勝山駅からバスで十数分のかつやま恐竜の森にある。福井駅からの直行バスもあるが、費用的には鉄道とバスの方がずっと安い。鉄道とバスの一日フリーきっぷをセットにした恐竜交通セット券は大人1700円、こども900円だった。
 勝山永平寺線は27・8キロに23駅あり、各駅に停車していくから、本当にコトンコトンとゆっくりと走っていく感じだ。勝山駅に近づいていくと、進行方向左側の山の中腹に、なんだか周囲には不似合いな不思議な感じの銀色のドームが見えてくる。幼いころに見た特撮ドラマの地球防衛隊の基地、という雰囲気だが、これが恐竜博物館だ。

 入場券は事前に、インターネットで購入しておくことができるから楽だ.入場する時間帯が決まっており、筆者の場合午前11時から正午までの時間帯だった。少々、早く着いてしまい本館前のジオターミナルの食堂ザウルスキッチンで、「プテラノうどん」(1100円)をいただいた。観光地の食堂は美味しくないというのがまあ、これまでの経験だったが、ここはけっこう美味しかった。

 【恐竜の全身骨格標本のまさに群れ】

 11時になって勇んで入館した。博物館本館は3階から入り、まず地下1階までエスカレーターで降りていき、だんだんあがっていく、というのが観覧の順番だ。
 地下1階はウミユリや古生代に栄えたサメの仲間などの美しい化石が並ぶ。少し上がった1階が圧巻だ。「恐竜の世界ゾーン」という。まず、動くティラノサウルスが出迎えてくれる。その周りに広がるのが、恐竜の全身骨格標本のまさに群れだ。1メートルほどのものから、全長22メートルのブラキオサウルスなど巨大なものまで51体が並ぶ。そのうちの10体は実物の化石を使っているそうだ。
 ただし、あまりに密集しているので、名前を確認しながらじっくりと見るのは大変だ。年末の12月29日に行ったのに、さすが人気の博物館だ、大混雑していて、なかなか落ち着いては見られなかった。とはいえ、骨格標本を見ることで、恐竜がいかに大きかったのかというのを実感できるのは、子どもにとっても貴重な体験だと思う。
 

 【動くティラノサウルスが出迎えてくれる】

 ただし、骨格標本が並んでいるのを見て、「恐いよ」と泣き出す幼い子もけっこういた。せっかく連れてきたのだからという親御さんの気持ちも分かるが、無理じいはしないで欲しいなと思った。
 観客が多すぎるのか、勝山駅から博物館を結ぶバスは行きも帰りも積み残しが出た。筆者の場合、行きはどうにか座れたが、帰りは筆者の10人ほど前でバスが満杯になった。寒空の下、さらに30分待つのはけっこう辛かった。でも、同じように待っている家族連れが、「この博物館。思った以上、期待以上に良かったわね」と話し合っているのには、なんだか救われた気分だった。

【勝山駅に近づくと、山の中腹に銀色のドームが見えてきた】

 

【プテラノうどんはけっこう美味しかった】

(取材:2025年12月29日)

福井県立恐竜博物館メモ
〒911-8601 福井県勝山市村岡町寺尾51-11
電話 0779ー88ー0001
休館日 第2・第4水曜日および12月31日から1月1日
午前9時から午後5時まで(入場は午後4時半まで)
観覧料(事前購入が原則)
一般1000円 高・大学生800円 小・中学生500円
70歳以上500円
              (利用のご案内による)