中世代の展示が充実、説明もやさしい(豊橋市自然史博物館①)
【ティラノサウルス・レックスの全身骨格標本】
豊橋市自然史博物館の展示施設の中心、自然史スクエアに入った。とたんに、「ティラノサウルス・レックス」と「トリケラトプス・ホリダス」の全身骨格標本が並んで待ち構えていた。今や、どちらも全国の多くの博物館で展示されており、そう珍しいわけではない両者の全身骨格だが、並んで展示されていると、一気に気持ちは中生代の世界へ運ばれていく。
ともに白亜紀後期の恐竜で、前者は米国モンタナ州の産出で、原標本はロッキー博物館に、後者は米国ワイオミング州の産出で、原標本はアメリカ自然史博物館にある。
入って左にいけば古生代と中生代の展示室の入り口が並んでいる。古生代展示室は地球が誕生した約46億年前から約2億5200万年前までの岩石や化石を、小気味のいいテンポで展示、説明している。

【中世代の展示が充実している】
そしてお待ちかねの中生代展示室。まず、現在知られている恐竜の中で最も原始的な特徴を持つと考えられている「エオラプトル」の全身骨格が展示されている。といっても、全身1㍍ほどのものだ。三畳紀、アルゼンチンのサンワン州産出のもののレプリカだ。
そこを曲がると、恐竜たちが存在感を見せて並んでいる。
中央が全長17メートルの「ユアンモウサウルス」。説明板によると、中国雲南省のジュラ紀中期(約1億7000万年前)の地層から発見された竜脚類の植物食恐竜だ。2006年2月に新属新種として発表されたものだそうだ。同じ年に、同博物館での市制施行100周年記念に展覧会で世界で初めて公開された。当初と現在では、組み立てた姿勢が違っているそうだ。
その隣には、ジュラ紀の「アロサウルス」がいる。米国・ユタ州産出の全身骨格のレプリカだ。さらにその隣にはジュラ紀の「ステゴサウルス」が置かれている。これは米国・ワイオミング州で産出した全身骨格のレプリカだ。

【原始的な海亀類のトクソケリス】
天井には海生爬虫類と翼竜が展示されている。中世代に爬虫類がさまざまな場所へと進出した。首長竜の一種「タラソメドン」(Thalassomedon)と「ドリコリンコプス」、モササウルスの仲間の「プラタカルプス」(Platecarpus)、翼竜は「プテラノドン」だ。原始的なウミガメ類の「トクソケリス」もいる。
中生代の展示に限らないが、ここの博物館は全体的に説明板が丁寧だし、幼い子ども向けに興味を持たせるように展示にも工夫を凝らしている。例えば「恐竜大運動会!!」との展示。恐竜と人間との歩く速度の違いを説明している。1位はガリミムス。人間はティラノサウルスやアロサウルスにも抜かれて4位になっている。また、各コーナーの説明の下には、楽しい4コマ漫画もついている。いろいろな意見はあるだろうが、筆者はこういう感じ好きだな。

【恐竜大運動会との展示】
(取材:2026年2月17日、18日)
豊橋市自然史博物館メモ
〒441-3147 愛知県豊橋市大岩町字大穴1-238(豊橋総合動植物公園内)
電話 0532ー41ー4747
休館日
毎週月曜日(月曜日が祝日・振替休日のときは翌平日)
12月29日~1月1日
午前9時半から午後4時半まで(入園は午後4時まで)
豊橋総合動植物公園入園料
当日券
大人 600円
小・中学生 市内在住の70歳以上 100円
未就学児は無料
前売り券は当日券の2割引
(公園の営業案内による)