トバリュウの大腿骨をどーんと展示(三重県総合博物館①)
【トバリュウの大腿骨の化石】
三重県総合博物館。「三重の大地のなりたち」の展示室に入ってすぐ、恐竜、しかも竜脚類の大腿骨がどーんと置かれていた。1メートル以上あるもので、立派なものだ。とはいえ、竜脚類の大腿骨など、どこの博物館でも置かれているもので、そう珍しいものではないはず・・・。
いえいえ、これは特別。北米産ではない国内産。三重県鳥羽市安楽島(あらしま)町の海岸で1996年7月に発見されたものだ。その年に発掘調査が行われ、左右の大腿骨や上腕骨など12カ所の骨が産出された。眠っていた地層は「松尾層群」とよばれ、白亜紀前期の地層だそうだ。そう知るとなんだか途端に貴重なものに見えてくる。
産出された市の名前をとって、愛称は「トバリュウ」。2016年に発行された同博物館発行「三重の三億年変動に生きた巨大生物たち」の中では、故三枝春生さんは「現在の知見では『ティタノサウルス形類』であるとしか言えない」と記しているが、その後の研究はどうなったのだろう。
館内の説明はごくごく簡単に終わっており、なんだか消化不良の気分だった。

【イグアノドン類の足跡と見られる化石】
大腿骨のすぐ隣には、恐竜の足跡の化石のレプリカが展示されていた。三本指の大きな足跡が2カ所ある。トバリュウが発見された2年後に、トバリュウ産出地点の西方15㍍のところで見つかった。「恐竜学」の記載では、幅44センチ、長さ50㌢でかかと部分が大きく、3本に分かれた指先が丸いことからイグアノドン類の足跡とみられている。地殻変動によって恐竜が踏んだ地層の裏側が現れている、といい、足跡は三本の指の跡が飛び出した形に見えている。
竜脚類の大腿骨に、イグアノドン類の足跡とワクワクするような発見が続いたわけだがだが、その後はどうなっているのだろう。

【トバリュウの想像図】
インターネットで調べると、地元の「鳥羽恐竜研究振興会」の方々が、息の長い活動を続けていらっしゃるようだ。今年はトバリュウの発見からちょうど30年、なんらかの企画も用意されているようだ。その折りには、ぜひ見学に行きたい。
恐竜関係ではあとは、中国産出の「ヤベイノサウルス」の化石がぽつんと展示されていた。
訪れた日はちょうど、「ポケモン化石博物館」が開催されていた。幼い子を連れた家族でずいぶん賑わっていた。
(取材:2026年3月10日)
三重県総合博物館メモ
〒514-0061 三重県津市一身田津部田3060
電話 059ー228ー2283
休館日
月曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始(12月29日~1月3日)
その他、別途定める日。
展示エリア 午前9時から午後5時まで(入館は午後4時半まで)
基本展示観覧料
一般 520円
学生 310円
高校生以下 無料
(ホームページによる)