ラプラタコレクションが貴重で面白い(徳島県立博物館⑤)
【「トクソドン」の全身骨格標本】
「徳島県立博物館は恐竜だけじゃない」と思わせるのが、「ラプラタコレクション」の展示だ。ここで初めて見た哺乳動物化石が並んでいた。これだけまとめて所蔵・展示しているのは国内ではここだけだろう。
1985年から1992年までの3回にわたって、徳島県はアルゼンチンのラプラタ大学と文化交流を行った。その際に脊椎動物化石などの寄贈を受けた。その展示だ。すべてがアルゼンチン・ブエノアイレス州の産出だ。
P1133738-768x1024.jpg)
【「メガテリウム」の全身骨格標本と腰骨(手前)】
中心となるのが「メガテリウム」。全長約6メートル。全身骨格標本だけをみると、なんだか恐竜に似ているようにも見えるが、れっきとした哺乳類だ。しかも現世の「ナマケモノ」に近い仲間で、「オオナマケモノ」とも言う。体が大きすぎるので、ナマケモノのように木にぶさ下がることはできず、腕とかぎ爪を使って樹木の枝をたぐり寄せて、木の葉っぱを食べていたと考えられている。全身骨格標本と腰骨の実物が展示されている。
約1万年前の完新世初頭まで生息していた、というから驚きだ。人類も出会っていたのだろう。

【「パノクツス」の生体復元標本】
続いて「パノクツス」。全長約3メートル。大きなドーム状の甲羅を持ったアルマジロの仲間だ。性質は大人しく、旧石器人の格好の獲物だったという。これも約1万年前に絶滅した。全身骨格標本とともに、生体復元標本が並べられているが、体は大きくてもいかにも大人しそうな動物だ。

【「パノクツス」の全身骨格標本】
ネコ科の「スミロドン」は全長約2メートル。鮮新世の北米大陸に出現し、南米大陸には約100年前に進出。これもまた、約1万年前に絶滅した。
大型で胴長短足のゾウ、と紹介されているのが「ステゴマストドン」。肩の高さが約2・8メートル。もともと北米の草原にいたが、100万年前に南米大陸にわたり、更新世末(約1万1700万年前)に絶滅した。
「トクソドン」は全長約2・7メートル。古第三紀から新第三紀に繁栄した南米大陸固有の南蹄類というグループに属する。がっしりとした骨格で3本指の足を持っていた。

【「ヒッピディオン」の全身骨格標本】
「ヒッピディオン」は現代の馬に近い絶滅種。肩の高さ約1・5メートルだ。

【「マクラウケニア」の全身骨格標本】
「マクラウケニア」は全長約3メートル。南米だけに住んでいたという。
(取材:2026年4月7日)
徳島県立博物館
〒770-8070 徳島県徳島市八万町向寺山 文化の森総合公園内
電話 088ー668ー3636
休館日
月曜日(祝日または振替休日のときはその翌日)
年末年始(12月29日~1月4日)
午前9時半から午後5時まで
常設展観覧料
一般 400円
高校・大学生 200円
小・中学生 100円。
土曜・日曜・祝日・長期休業日の高校生以下の観覧料は無料
65歳以上 無料(証明できるものを提示する)
(利用案内による)