恐竜王国ニッポンをゆく〜化石と大地の記録〜

「ヤマトサウルス」の復元図を展示(洲本市立淡路文化資料館①)

「ヤマトサウルス」の復元図を展示(洲本市立淡路文化資料館①)

【洲本市立淡路文化資料館】

 淡路島の洲本市に市立淡路文化資料館がある。神戸淡路鳴門自動車道洲本インターから車で約15分。洲本城址に造られた博物館で、名前の通り、淡路島の歴史や民俗、さらに幼少期を洲本で過ごした直原玉青画伯の作品やコレクションを中心に展示していた。


 見逃せないのが恐竜「ヤマトサウルス・イザナギィ(Yamatosaurus izanagii)」関連の展示だ。洲本市内の和泉層群から2004年に産出し、2021年になって原始的なハドロサウルス科の新属新種の恐竜であることが分かり、学名がつけられた。昔の日本の名前である「ヤマト」と、淡路島に伝承される国生み神話に登場する「イザナギ」に基づいての学名だ。白亜紀後期、約7200万年前のもので、全長7~8メートル、体重は4~5トンと推定され、二足歩行であったと考えられている。


 「ヤマトサウルス」の10分の1の復元模型と、実物大と思われる復元図が展示されている。海辺を歩く姿で、黄色の背中に黒の模様がついている。
 また、発見された部位として、歯骨や歯、下顎の骨の一部、首の骨、肩の骨の一部、尾椎などが展示されていた。職員の人に聞くと、すべてレプリカとのことだった。

【淡路文化資料館は洲本城址にある】

 「ヤマトサウルス」の全体像はよく分かっていないが、「ヤマトサウルス」に近いハドロサウルス類である「プレシオハドロス」(モンゴル産出)や、完全な頭骨が見つかっている「エドモントサウルス」(北米産出)を参考にして復元した頭骨も展示されていた。


 びっくりしたのが、「ニッポノサウルス・サハリネンシス」の説明と産状骨格が展示されていたこと。ニッポノサウルスは1934年に、当時日本領だった樺太(現・サハリン)川上村で発見された。日本としては初の恐竜化石の産出だった。白亜紀後期のハドロサウルス科と考えられている。原標本は北海道大学総合博物館にある。
 「ヤマトサウルス」とは同じハドロサウルス科ということで展示されているのだろうか。産状骨格を見ると、意外に数多くの骨が産出されていたことに驚く。


 また、淡路島はアンモナイトの産地であることが説明されていた。

【柴右衛門狸】

 この資料館は、館内の撮影は可能ではあったが、ウェブに掲載することは不可とのことだった。代わりに庭にあった「柴右衛門狸」の写真を載せる。洲本の古い民話で、洲本の三熊山に住んでいた狸が大阪に出ていく話だ。悲しい話だ。

(取材:2026年4月8日)

洲本市立淡路文化資料館

〒656-0024 兵庫県洲本市山手1-1-27
電話 0799ー24ー3331
休館日 
月曜日(月曜日が祝休日のときは翌平日が休館)
年末年始(12月28日~1月4日)
午前9時から午後5時まで(入館は午後4時半まで)
入館料
一般     500円
高校・大学生 300円
小・中学生  150円。

              (利用案内による)