恐竜王国ニッポンをゆく〜化石と大地の記録〜

化石産出地近くで巨大な丹波竜がお出迎え(丹波竜の里公園①)

化石産出地近くで巨大な丹波竜がお出迎え(丹波竜の里公園①)

【タンバティタニスのモニュメント】

 舞鶴若狭自動車道の丹南篠山口インターから、「たんば恐竜博物館」へ向かう途中、大きな竜脚類のモニュメントを見つけた。その奥には、広い駐車場もある。当然のように車を止めることにした。「丹波竜の里公園」とある、「元気村かみくげ」ともある。「丹波竜化石発見地」までは500メートル、歩いて約10分と絶好の場所だった。たんなるモニュメント置き場ではない。たんば恐竜博物館の行き帰りのどちらかで、ぜひ立ち寄りすることをお勧めする。

 大きなモニュメントは丹波竜だった。全長約15メートル。竜脚類の大きなモニュメントは他所にもあるが、その化石産出地近くにあるのは、特別に感じてしまう。すぐ隣に恐竜の形の滑り台、さらには小さな恐竜が腰掛けた長椅子があるのが、公園らしいか。

【恐竜の滑り台】

【こんな恐竜の像も椅子に座っていた】

 丹波竜は、「タンバティタニス・アミキティアエ(Tambatitanis amicitiae)」の愛称だ。2006年8月6日、地元の地学愛好家である足立洌(きよし)氏と村上茂氏がこの近くで、崖から突き出した棒状の石を発見。掘り出して、兵庫県立人と自然の博物館に持ち込み、恐竜の肋骨の化石だと言うことが分かった。2007年から2012年前での6回にわたる大規模な発掘調査が実施され、全身の約30%がつながった状態の化石が発見された。2014年になって新属新種の恐竜として学名が付けられた。

【丹波竜の学名決定を祝う横断幕】

 その時のものだろう、「祝 丹波竜の新属新種学名決定」との横断幕が飾られていた。もうだいぶ古びてはいるが、地元の人たちの喜びが伝わってくるような横断幕だ。

【丹波竜と仲間たちの顔出し看板】

 駐車場の奥が「元気村かみくげ」のようだ。親子丼や中華丼のような簡単な食事ができ、化石発掘体験ができるようだ。体験についての説明があった。「体験といっていますが遊びではなく、実際の調査の一環です」とある。近くで取れた岩砕を割って、化石を探す。ただし、その化石を持って帰ることも、割った石を持ってかえることもできない。実績は相当なもので、2009年3月からこの3か月前までに見つかった化石の数は「9429」とあった。カエルやカイエビ、骨片の入った化石などが見つかっているようだ。見つかった化石は、元気村かみしげ内で展示後、兵庫県立人と自然の博物館に研究資料として送る、という。
 やってみたい、と思ったが、残念。ここは売店も含めて、土日と祝日だけ開かれるという。
 なお、この周辺は丹波市恐竜化石保護条例に基づく化石保護区域になっており、化石の採取ならびに化石含有地の破壊等の行為は禁止されている。

【自販機にも恐竜が描かれていた】

【木製の丹波竜像】

(取材:2026年4月9日)

たんば竜の里公園

兵庫県丹波市山南町上滝1913-1
電話 丹波市恐竜課 0795ー77ー1887
無休
入場無料

元気村かみくげ

兵庫県丹波市山南町上滝1913-1
営業時間
午前10時~午後4時(12~2月は午前10時~午後3時)
定休日
月曜日から金曜日(祝日を除く)             
    (丹波地域恐竜化石 フィールドミュージアムの案内による)