感慨深い丹波竜の化石産出地(丹波竜の里公園②)
【タンバティタニスの産状骨格標本】
丹波竜の里公園から篠山川沿いの遊歩道などを約10分歩くと、丹波竜すなわち「タンバティタニス・アミキティアエ」の発見地の上にある「丹波竜発見地展望広場」に出る。篠山川に沿った渓谷の岩場の上がコンクリートで覆ってあり、その上に赤い色で丹波竜の形を描いている。10メートル四方ほどか、かつて大規模に発掘調査が行われたことがうかがわれる。
国内では、なかなか名のある恐竜の産出地を目の前に見ることはできない。よほどの山奥か、あるいは危険な場所か、産出地そのものが明らかにされない場合もあるし、分かっても行くのが難しい場合もある。実は徳島県では、勝浦町の恐竜の骨の産出地の近くまで行こうとしたが、2日間行ってもとうとうたどり着かなかった。それだけにこの場は貴重だ。美しい渓谷だが、いかにも恐竜の骨が産出しそうだ。渓谷の美しさは少し下流にある橋を渡ればより見ることができる。
ただし、前回にも書いたが、現在はこの地域は化石保護区域になっており、化石を探すことはできない。

【丹波竜の産出場所】
道路を隔てた所も公園になっており、そこにはなんと「タンバティタニス」の産状化石のレプリカが展示されていた。まさか、ここで見られるとは思わなかった。ちゃんと説明もついている。さらに、その向かいには、化石のモニュメントが並んでいた。約1億1000万年前の白亜紀前期の篠山層群から発見された化石に関係したものばかりだ。

【ヒメウーリサス・ムラカミイの巣の再現ジオラマ】
卵が並んでいるのは、「ヒメウーリサス・ムラカミイ」の巣の再現ジオラマ。2020年に発表された世界最小クラスの恐竜の卵の化石だ。やはり川沿いに化石の産出地があり、卵のマークでその場所が分かるようになっている。
「タンバティタニス」については頭骨や頸椎、大腿骨などが並んでいた。
新属・新種のカエル類化石である「ヒョウゴバトラクス・ワダイ」の、産状化石モニュメントも飾られていた。実物は約3センチだが、ここでは10倍スケールの大きさで展示されている。
どれも露天の展示の展示で自由に見ることができる。

【卵が円状に並んだマークが「ヒメウーリサス・ムラカミイ」の産出地】
この場所はJR福知山線の下滝駅から1・4キロとあった。ちょっと歩くが、列車でもくることはできそうだ。次回は列車で来てみよう。ローカルとは言え、1時間に1本は列車があるようだ。取材中も度々、列車が通るのを見かけた。

【丹波竜の頭骨と頸椎】

【丹波竜の大腿骨】

【「ヒョウゴバトラクス・ワダイ」の産状骨格模型。10倍スケール】
(取材:2026年4月9日)
たんば竜の里公園
兵庫県丹波市山南町上滝1913-1
電話 丹波市恐竜課 0795ー77ー1887
無休
入場無料
丹波竜化石発見地
兵庫県丹波市山南町上滝字八ヶ坪1312-2
無休
(丹波地域恐竜化石 フィールドミュージアムの案内による)