恐竜王国ニッポンをゆく〜化石と大地の記録〜

「篠山の小人」と「眠る狩人」も展示(たんば恐竜博物館③)

「篠山の小人」と「眠る狩人」も展示(たんば恐竜博物館③)

【「タルボサウルス」の全身骨格標本】

 たんば恐竜博物館は、丹波竜こと「タンバティタニス・アミキティアエ」の展示だけではない。恐竜全般についての知識を広める恐竜博物館だ。モンゴルで産出した白亜紀後期の獣脚類ティラノサウルス科の「タルボサウルス」の全身骨格標本(レプリカ)が展示されていた。竜脚類の全身骨格標本も見応えはあるが、迫力はやはりティラノサウルスの仲間だろう。

【ササヤマグノームスの骨の化石など】

 その他の恐竜としては、「タンバティタニス」を産出した篠山層群大山下層の生物から始まる。この地層は約1億1000万年前の地層で、自治体としては丹波市と丹波篠山市にまたがる。「タンバティタニス」の発見後は様々な古生物の発見が相次いでいる。


 これまでの記述とも重なるところがあるが、恐竜としては丹波篠山市から「ササヤマグノームス」と「ヒプノヴェナトル」が産出している。


 「ササヤマグノームス・サエグサイ(Sasayamagnomusu saegusai)」は2007年10月に丹波篠山市宮田で発見された角竜類。2008年5月に本格的な発掘作業がおこなわれ、2023年までに念入りのクリーニング作業が行われた。その結果、原始的なネオケラトプス類であることが判明し、命名された。属名は「篠山の地下で財宝を守る小人」の意味で、種小名は丹波での化石調査・研究の第一人者だった故三枝春生博士の名に由来する。
 角竜類といっても、大きな角やフリルは持たない。推定された全長は約80センチで、体重は約10キロだ。

【「ヒプノヴェナトル」の後肢の化石】

 「ヒプノヴェナトル・マツバラエトオオエオルム(Hypnovenator matsubaraetoheorum)」は、2010年9月に丹波篠山市西古佐の兵庫県立並木道中央公園で発見された。2011年7月に追加調査が実施された。2024年に獣脚類のトロオドン類の新属新種であることが判明し、学名がつけられた。属名は「眠る狩人」を意味する。種小名は発見者の松原薫さんと大江孝治さんに由来する。全長は推定約1・1メートル、体重は約2・5キロだ。
 それぞれ恐竜の化石の一部だが、レプリカが展示されていた。

【「ヒメウーリサス」の化石と、巣の再現ジオラマ】

 恐竜の卵の化石については、丹波市山南町で世界最小級の「ヒメウーリサス・ムラカミイ」など6種類の卵や卵殻の化石が見つかっている、と説明されていた。

【さまざまな恐竜の歯の化石など】

【ネオケラトプス類の胴椎と肋骨】

 このほかティラノサウルス上科、テリジノサウルス類、鳥脚類、鎧竜類、角竜類、獣脚類などの化石が見つかっている。
 こうやって書いていても、ごちゃごちゃになってしまう。これからどのような恐竜が産出されるのか、期待はどんどん膨らんでいく。

(取材:2026年4月9日)

たんば恐竜博物館

〒669-3198 兵庫県丹波市山南町谷川1110番
電話 0795ー77ー1887
休館日 
月曜日(祝日の場合は翌平日)
年末年始(12月29日から翌年1月3日まで)
午前10時から午後5時まで(11月1日から3月31日は午後4時閉館)
入館料
大人     300円
小中学生   100円

              (博物館案内による)